「学園祭の運営委員って何すんの?」


「さぁ?」


なんでか、あたしたちには見えない壁が出来たみたいに気まずかった。
1ヶ月話していなかっただけでこんなに変わるのかな?


そう思うと悲しくなり、あたしは口を閉じた。


「あ、恭ちゃんだ。」


「恭介。」


あたしたちは、恭ちゃんを入って直ぐに見つけた。


「なんだ、お前らも一緒かよ。よろしくな。」


「恭ちゃんがいるなら、サボってもフォローしてくれそうだね。」


「馬鹿お前、サボる気かよ。」


「えへへ、当たり前じゃん。
ね、雄貴。
……あれ?」


振り返って、雄貴を見ると雄貴は席に着いていた。
いつもなら、会話に入ってくるのに。
いつもなら、笑いながら同意してくれるのに……


「………。」


恭ちゃんは、何も言わずに肩を軽く叩いて席に座った。