西澤さんが現れてから、1ヶ月が過ぎようとしていた。
季節は学園祭の時期になった。
「学園祭の運営委員を決めなきゃいけねぇーんだけど……
やるやつー。
ま、いねぇーわな。」
そう言うと、担任はごそごそとくじ引き用の箱を取り出して……。
因みいうと、あたしの担任は若いのに、有り得ないくらいのめんどくさがり。
なら、教師になるなよっておもうけど…。
だからか知らないけど、代表を決める際には、くじが出来るように教室に常に置いてある。
先生は、箱から二枚の紙を取り出した。
「えっと、この番号は……宮原と浅倉だな。
お前ら、よろしく頼むな。」
あれ?
今、浅倉って呼ばなかった?
あたしは、振り返って美夜と雅を見る。
雅は、笑っていたし。
美夜は、苦笑いして頑張ってと口パクしていた。
「あたしかー。」
二人を見て、あたしだとおもい知らされる。
「浅倉、行くぞ。」
雄貴に呼ばれ、あたしは委員会がある場所についていく。

