「うん、着いたから。 今からタクシーで向かうわ。 だから、心配いらないよー。 じゃあね。」 ピッ… そう告げると、手に持っている使い慣れた携帯を閉じ、バックに突っ込んだ。 「本当、心配しすぎなんだよ。」 キャリーバックを片手にひきながら、まっすぐに進む。 相変わらず、都心部は人が多い。 周りは、人人人。 東京に比べたら、人は少ないけど…… こんなに多かったっけ?