小さな羽根

 ~ 次の日 ~
「いってきまーす」
僕は家をとび出した
今日は初めての学校だから・・・
今までママから受けた傷が消えなかったから・・
友達できるかな・・・
ガラッ
ドアを開けた・・・
「おはよ・・・」
アレ・・
だれもいない・・
何で・・
「おいお前、誰?」
突然後ろから声がした・・
「あ・・」
えっと、どうしよう・・
僕、僕・・・
名前ないから・・・
「もしかして・・ずっと休んでたやつ?」
「あ・・。そうです・・」
「ふーん。ちょっと来てくんない」
「うん。」
この子友達になれるかな・・・
僕は倉庫の裏に連れて行かれた。
「何するの?」
そう聞いたら、6人の男の子たちが出てきた。
「おまえさぁ、何日も休んどいて、なにその態度」
「え・・・何が?」
何のことかわからない・・
「何がじゃねーよ」
そう言った瞬間、僕は、殴られた。
痛くない
「税込み200円だぞー」
「なにー200円高い高いぞぉー」
ワケわからん
ふ・・・・・・・ごほっごほっ
・・ズ・・・・フウぅ・・・・・・
・・フ・・・ふぅ・・・・フ・・・・
・・・じゃん・・・・・・・・・
・・・・・・と・・・・・えっと・・・・
・・・・あっ・・・・・・・・・・
・・なんか・・は・・・
なに・・・・はぁ・・・・・これ・・・
これください。
「何お前コレ買うの。」
「そうだけど何か?」
何かあるのかな・・・
「コレ税込み680円だぞ」
「うんそうだけど・・」
「コレは高いぞ」
そうかな・・・
僕は無視して教室に帰った
教室に戻るとクラスのみんなが話しかけてきた
「おまえさぁホントに680円買ったの」
「買ったけど・・」
「すげー!!」
いっせいにまわりが声を上げた
何がすごいのかな?
その日は680円の話で1日が終わった