さぁてもうすぐ帰ってくるかな?


俺の中の体内時計は主人、菜刄(なた)の帰りを示していた。


いつものごとく玄関の前にお座り。これは誰かに命令されたわけじゃない。こうしておくと


―――いいことがあるから





ガチャ


ほらもう帰ってきた。


「ただいま!!榎藍!!」