何をそんなにもはしゃいでいると思われるのだろうか?思われても仕方ないが、嬉しいものは嬉しい。


日々に起きようとする些細な変化は、時として心に大きな波紋を呼び、期待を膨らます事はそう珍しくもないし、加えて目的を遂げた達成感がメラメラと俺を熱くさせていた。


何やら格好をつけて言った気もするが、要するに俺は遠足を楽しみに待つ小学生の様に、来週が待ち遠しいだけだった。


フローリングにワックスをかけたり、マガジンラックの1番上を「日経エンターテイメント」から「BRUTUS」に変えてみたり、ソファーに座って見る時のテレビの向きを細かくチェックしたりと、どうでも良い事ばかり気になり落ち着かなかった。


そうだ、置き型の部屋用消臭剤も買わねばならん。


全ては「おかえりなさい」の為なのだ!