いつもと変わらぬヘラ使いで、心地良い施術を行いながら江崎さんが口を開く。


「あ、ここ終わってから行くので、そっち着いたら6時半位になると思いますけど?」


「俺は大体7時過ぎに帰るから丁度いいなぁ。」




その後、俺は至って冷静を装いつつ(既にあれだけはしゃいだので無意味な気もするが)江崎さんといくつかの約束をした。


・江崎さんがここの 勤務日のみ「おか えりなさい」を言 いに来る。

・変な貸し借りを作 らない為にも月2 万円の給与を支給  する。

・俺が留守の間はテ レビを見るなどく つろぎ、普通の雰 囲気で居ること。



等である。