「ねぇねぇ、
もう始まってんのかな?」

真希が小声で聞いてきた

そして
神谷を横目でチラっと見た

「さぁ・・・」

あたしも神谷をチラっと見たけど
ボーッとペン回しをしていた


今は、理科の授業中で
理科の席は4人1組で向き合いで座っている

その席があたしの横が真希で向かい側が
神谷と偶然すぎる席だった

「結衣、神谷に話しかけてみなよぉ」

「えぇっ!?
あたしから声かけないでもどうにかなるんじゃないの!?」


「いいから、いいから!」
「いいからって何がいいの・・・」


その時、急にみんなの視線がこっちに向いた

「えっ・・・?」

「松崎、分かるか?」

嘘!?
あたし指されての!?


ヤバっ・・・
なんも聞いてなかった・・・

「えっと・・・」

その時、手に紙が当たった
その紙に書いてあることをふと呟いた

「正解だ!」

えっ・・・
正解?

「どうした?座っていいぞ」

「あ、はい」

座ると神谷と目があった

神谷はニッと笑ってピースしてきた