荷物が重たい…と思いながらも、必死に歩く。
日頃は、私はのんびりなので、最後の方に、搭乗ゲートをくぐるのだが、
今回は、荷物がでかい。
客室乗務員さんを疑うというわけではないが、
私の荷物は、私の頭の上の荷物入れに乗せる!!
そんな勢いで、必死に歩く。
飛行機に乗り込み、狭い通路を、座席に荷物を打ち付けながら進むと、私の席についた。
荷物を頭の上の所へ入れようと思うが…荷物が重すぎて頭の上まで持ち上がらない。
頭と両腕を使うも、重い。
そんな私の姿を見つけた、客室乗務員のお兄さんが笑いながら荷物を上にあげてくれた。
ふぃーと席に座って、窓の外を見ると…。
ゑ!?
私が乗る予定の飛行機が見える。
なんで…!?
私は、今まで過去2回カンボジアへ行った時、今、私が乗っている飛行機の、
お隣に見える飛行機に乗って行って帰ってきましたが?
往復合計4回、お隣の飛行機でしたが!?
どっかで間違えた?!
席から立ち上がろうとすると、通りかかった客室乗務員さんが鉄壁の笑顔で声をかけてくれた。
「お客様、どうされましたか?」
英語なので、困る。英語で聞くが…。
「え…っと…あってますか?」
この程度でしか聞けない。客室乗務員さんは、笑顔のまま、
「ええ、お客様のお席はこちらですよ。」
違う。飛行機があってるかどうかっていう根本的な話だすよ…。
英語ができない私が憎い。
まあ、ゲートくぐったってことだから、合ってるって事だよね。
タイの人達っぽいし。
きっと、タイには行けるってことだよね。
と思い直して、席についた。