むふっ。
ゴホン。
と、背後から笑いをごまかす声がゴソゴソと聞こえてきた。
「何?」
振り返ると、後ろに座った4人は、にやけた顔のまま首を振った。
授業が終わって外に出た後、4人は爆笑した。
理由はこうだった。
壁に日本語で書かれた習字がはってあった。
後ろに座った1人が暇で、後ろをむいて習字を読んでいた所、発見した。

日本人 チップくれたよ 100リエル

という習字を。
笑いを我慢していると、隣に座った子も、その視線の先を眺め、
ブッと吹き出した。こうして4人が笑いをこらえるはめになった。
聞いた瞬間、吹き出した。
見たかった。その習字、生で見たかった。

単位や習慣として疑問のある方に、簡単説明させていただきます。
約100円が、1ドルとすると、1ドルは4000リエル。
ペットボトルの水1本1000リエル。

やっぱさ、慣れないよね。チップのない国だもん。
それでも、チップに挑戦した日本人好き。
そして、100リエルを渡してしまった日本人大好き!!
カンボジアには、チップの習慣はない。
ドルが流通しているので、チップを渡す人も多いから、全くないとはいわないけど。
1ドルと近寄ってくる子どもたちもいるし。
けど、普段の生活では、細かいおつりはいらないとか、
お寺などで靴を脱ぐ時、近くに子どもがいたりするので、
悪いけど、靴取られないように見てて、とお金を渡す程度。
すてきな日本人に会いました。習字でだけど。
さて、残すところ後・・・2日?
プノンペンへ戻ります。