コイノユクエ

「あっ!じゃーこれ」

私は、かすみ草の花束を半分に分けると片方を彼に差し出す。

「君がせっかく買ったのに悪いよ」

彼は遠慮がちに言う。

私は更に花束を差し出す。
彼に、どうしても貰ってほしくて、と言うよりも彼と同じ物を共有したい気持ちだった。

「いいんです!この間のお礼です。ほんとにどうぞ」