コイノユクエ

私は高鳴る鼓動を抑え彼に近づく。

「こんにちは」

私は彼の背中に声をかける。

彼は筆の動きを止めて振り返る。

「あっ。君か。こんにちは」
あの時と同じ優しい笑顔。
私は自分の両耳の温度が上昇して行くのを感じる。