好きだから。

雄太は青海仁を見上げ必死に訴えているが青海仁は相手にしない。








「姫香、帰るぞ。」







そう言って歩き出した。







私は青海仁を追った。






「雄太またね。」






頬を膨らませた雄太は拗ねている。






私は青海仁の隣を歩く。







「ねぇ。」


「お前さ。」


「ん?」


「あいつは名前で呼ぶのに俺は“ねぇ”か?」








青海仁は私を呆れた顔で見た。