好きだから。

私は塀にもたれ空を仰いだ。






違う‥違う‥。






「現実見てきたんだね。」






声の方を見るとさっきの男が立っていた。







「あんたの言う通りだった。」






すると男は大きな声で笑った。





「でしょ?」


「…。」


「風邪ひくよ?送ってってあげる。」






そう言って傘の中に私を入れた。







「姫ちゃんも大変だね。」







全然心配してるようには聞こえない。