優秀な専属執事と優しいお嬢様

封印していた思いが蘇っていて目が覚めるような思いのままに柚香が山中と手をつないでいるのを見てすぐに会いたいと思っていた。
それでも一度は逃げ出している自分と向き合うために母の身内である祖父に会いに行って執事を目指すことを告げていきしかし反対される。
「執事になりたいとかおまえは私の跡を継がずに娘と同じようにそんな浮ついた恋心のためにその星川家の令嬢のために過ごす気か!?
おまえは何で母親と同じように好きな人生を歩むことばかりを考えていてどうして15のおまえがそんなにはやく人生を決める?」
「僕はもう自分にとって何が大切かを決められる人間になりたいからお祖父様に理解されるような人間になるつもりはありません。
私は世界中で誰よりも人に認められない出生であることはわかっていますがそれでも私がやり遂げるまでは待っていてくれませんか?」
「そこまでいうならおまえが執事という職務に就けるかどうかその柚香とかいう小娘と幸せに過ごすというならものにしてみるんだな」
しかし現実は甘くはなくて資格や勉強以外取り柄のなかった零人は何よりも誰よりも努力を惜しむことはなかったのも事実だ。