零人が今から話すのは柚香と出会う前の話で彼の過去をこれからあきらかにしていくが少々辛い過去なので彼の産まれる前からの話である。
彼の母である雛畝河瀬怜奈(ヒナセガワセレナ)はいわゆるお嬢様で小さい頃から類い稀なる才能を持ち合わせている才色兼備な女性だった。
その時期彼女には赤坂聖十郎(アカサカセイジュウロウ)という婚約者がいてその人とは愛のない婚約者でその人とはいつか結婚する相手だった。
その時期に8歳上で執事をしていたのが皆川聖人(ミナガワセイト)彼は瀬怜奈の専属執事で高校卒業から仕えている優秀な執事だった。
「おはようございます瀬怜奈様朝食を用意しますので5分で支度をして私も制服に着替えてきますから早く用意してくださいね。
それでは私はこれからあなたの髪をどうするか決めておきますからはやく私服に着替えて大学へ行く支度をして降りてきてくださいね」
瀬怜奈は随分前から執事である聖人に恋をしていてメイクをして顔を洗いすぐに支度をして行くとすでに準備を終えている聖人がいた。
「今日は花柄のワンピースなら髪は編み込みにお団子にしておきますからはやく食事にしておかないと講義に遅刻しても知りませんよ。
瀬怜奈様は地毛が茶色っぽいですし髪質もいいですからきっちりまとめやすいですから手が止まってますが本当に遅刻しますよ」
彼は何でも器用にこなすパーフェクト執事で顔立ちもいわゆるかっこいい部類に入る眉目秀麗で文武両道だが瀬怜奈に甘いのだった。