零人が柚香をいつも昔から行きつけのレストランに呼び出していたのはあの夜からもう1ヶ月過ぎていて零人は椅子をひいていた。
「わざわざお呼びしてしまいましたが私もあなたに会いたくて屋敷を出て以来柚香様に見限られていないか心配していました。
私はあなたに話す決心ができなくて今まで向き合えないままの過去があってこれを聞いて柚香様が私から離れたいならそれでも構いません」
そういって急に零人は口を開き彼の悲しそうな表情に戸惑いながら柚香は零人の手をそっと掴み彼の口から少しずつ明かされていく。