「早い話俺は零人には一生敵わないしそれは勉強も運動も何から何まで昔は勝ちたかったけどあいつくらいなのは逆に疲れるんだよ。
昔から優等生でいつも何でもできて裁縫やれば先生よりうまいし英語の発音はネイティブだし料理はカリスマ級だし実力者だよな」
そういって別れ際に握手をして去っていく結城を見ていておそらく彼は初めから勝つ気なんてなかったはずでないとあんなこといわない。
家に帰ると不機嫌MAXの零人がいてしばらく機嫌が直らないのは覚悟しないといけないと思いながら部屋に荷物を運んでもらった。
零人は一週間口をきかなくて彼の過保護で愛情過多にも限度というものを知らないことに彼の嫉妬深さはかなりしつこいのだった。