昼休み


「あの…

彼は自分が然り気無く秘密基地に朝日さんを誘い込むと言いましたわよね?」

麗美が言う。


「だ、誰か〜!」

朝日は幸大に後ろ襟を引かれて引きずられていた。

「ほら、入れ!」


ガチャッ、


ポイッ、


秘密基地に投げ入れると幸大はドアから直ぐ様離れた。


ドアの近くには鍵を持たない渚。




秘密基地


「ったく…

何なんだ?


…って、真知?」


「やっほ。」

「まったく、幸大には酷い目に会わされたな。


って、ドアが開かねぇ!?」


「無駄だよ。

私が合図しないと、開かないから。」

「え?」

「私の話を聞いてほしいの。」



「…。

言ってみ?」

朝日はその場に座る。


「私…


その…


私!

朝日のことが好きです!」


「…へ!?」

朝日が驚く。

「あんたは…

私のこと…

って言うか、その、あんたは好きな人がいるんじゃない?」


真知が言う。

「…。

ちなみにその好きな人が誰か知ってるか?」

朝日が言う。

「し、知らないわよ…」


スッ、

朝日が真知を指さす。


「俺は真知が好きだ。」


「ほ、ほんとに!?

正気!?」


「ああ。

てか、真知は幸大のことが好きなのかと思ってた。」

朝日が言う。