翌日


秘密基地

「今日の昼休み、作戦を開始する。」

幸大が言う。

「作戦内容は?」

真知が言う。

「真知と朝日を秘密基地に二人きりにする。」

「え!?」

「そこからはお前次第だ。


俺たちは外で待機。

一人だけ鍵を持たずにドアの前にいる。


残りはドアのセンサーに触れない距離の場所で待機。


鍵を持たない奴がドアの前にいたら朝日も真知も出れない。


出るときは真知が俺たちの誰かに携帯で連絡をする。


作戦は以上だ。」

「ち、ちょっと!?

どうすれば良いのかわかんないわよ!?」

真知が言う。


「真知が朝日に伝えたいことを伝えるもよし、


押し倒して既成事実を作るのもアリだな。

防音だから声を出しても平気だし。」


「な!?」


「とにかく、お前次第でこれからのお前の人生が決まる。


ただ、一つだけ言うが…


逃げるな。


良いな?」


「…。

うん。

ここまでしてもらってやらないわけには行かないから。」


「ここまでってか、まだ何もしてない。

じゃあ、これで作戦会議終了だ。」