学舎ハーレム

「開始の合図とかはないのか?」

幸大が言う。

「喧嘩にそんな合図は要らないでしょ?

出会った瞬間から、あとは全て自分と相手にのみ委ねられるものよ。」

「じゃあ、もう始まってんのか?」

「ええ。

だから、好きなタイミングで掛かって来なさ…」


ザッ、

幸大はグラウンドの砂を蹴りあげ瑠璃にかけた。

「わぷっ!?

しまっ…」


幸大が瑠璃との間合いを詰めた。

パンッ、

幸大の攻撃。

「キャッ!?」

ドサッ、

瑠璃は地面に倒れた。


幸大の攻撃…

それは平手打ち。

つまりはビンタだ。


「何?

なめてるの…」

ザッ、

地面に倒れてから上半身を起こした瑠璃に砂をかける。

「な!?」

「卑怯とでも言うか?

喧嘩にルールは無いんだろ?」


「べつにあんたの戦い方に文句なんか…」


瑠璃が立ち上がろうとする。

パンッ、

平手打ち。

「くっ…」

再び立ち上がろうとする。

パンッ、

再三の平手打ち。

「何でビンタばかり…」

言いながら立ち上がろうとする。


パンッ、

「お前みたいな奴には平手打ちさえ勿体ないくらいなんだ。」

「この…」

パンッ、

また地面に尻を着く。