学舎ハーレム

放課後


グラウンド


「本当に私の作戦を採用するんですか?」


「ああ。

じゃあ、そーゆーことで。」




ザッ、

幸大と瑠璃が向き合う。

「逃げなかったの?」

「ああ。

まぁ、ギャラリーがお前の仲間内ばかりってのが不満だがな。」

「私たちを怖がって一般の生徒が近づかないだけよ。」




「あの、今思ったことがあるんですの。」

麗美が言う。

「睦月先輩との試合では幸大さんは開始と同時に勝ったんですわよね?


それでは相手を立てるとは言わないんじゃありませんの?」

麗美が言う。

「麗美ちゃんはわかってないなぁ〜。

私と幸大君がやったのはあくまで試合であって、しかも私が本気で戦ったのかさえも不明。

これがポイント。


もし、あの試合が長引いてその後に私が負けたらその時こそ私の本気で幸大君に勝てなかったってなっちゃうじゃない?

でも開始と同時なら

『私は幸大君の力を見るためにわざと手加減したらすぐに負けちゃった』

つまり、私が本気だったという確信はないし、むしろみんなの中ではあの時は私は手加減していたって思われるんだよ?


これが、絶妙で見事な幸大君の判断力だよね。」

睦月が言う。