「私たちも逃げるよ!」

「あ…

あんた、渚!

それに睦月!」


「ん?

二人とも知り合いか?」

「…少し前に剣道部で見た顔だな。」

渚が言う。

「ま、幸大君や朝日君は知らないかな。

共学になる前だから。」



「…渚、睦月!

覚えときな!!

それにあんたら。

あんたらも姉さんに殺されちまいな!」


バイクが一斉に散っていった。


「三下のセリフですわね。」

「そう言ってやるなよ。

ああ言うのは常套句ってとこだよ。」

幸大が言う。








数十分後

某所


「姉さん!

ぶっ殺してほしい奴がいます!」

「私が出るほどなの?」

「はい。

男連中がまったく歯が立たなくて。

しかも、そいつらは男2人でしたがその仲間内に渚と睦月が。」


「ふぅん。


で。

その2人の名前は?」


「幸大…と朝日と名乗ってました。

幸大とか呼ばれた方はあり得ない強さで。

朝日って方はただ喧嘩が強いってだけでしたが…


あ、その2人はどうやら共学化した妃学園の生徒みたいです。」


「じゃあ…

久し振りに登校でもしようかしら。」