「説明の必要はないだろ。


百聞は一見にしかず、だ。」


道が開けて広場みたいな場所。




「え…?」

幸大と朝日以外は驚く。


ブォンッ!


ブォォォォォンッ!


「ぼ、暴走族!?」

真知が言う。


「おや?

可愛いお客じゃん!」


男が言う。


「姉さんが来る前に片付けた方が良くない?」

女が言う。


「…男女混合の暴走族か。


で、これがこの道を使う奴が少ない理由だ。」


幸大が言う。

「さて、女の子たちは下がってて。

ここは俺と幸大の見せ場だからさ。」

朝日が言う。


「私もやろう。

召し使いとして君の手助けをしなくてはな。」


「良いって。

渚は召し使いの前に一人の女性
ろ?

女性に守ってもらうんじゃかっこ悪いし。」


「あ?

ガキが。

やるのか?」


「かかってこいよ。

あ、女は止めといた方が良いぞ?

俺も朝日も女の子には優しい方だから。」


「へっ!

てめぇらなんか俺たちで十分だよ!!」



―へぶ!?

がっ!?

ぎゃあ!

ごふっ!?

ごめんなさい!

ぎゃあ!

悪かった!!

た、助け…ぐげっ!?―



数分後

「まだやる?」

朝日が言う。

「な、何者なんだ!?

ありえねぇ!!

逃げるぞ!!」

男たちが逃げる。