学舎ハーレム

「渚。

幸大君と試合してみない?」

部長が言う。

「いえ、遠慮します。」

「…そうか〜。」


「負けるのが怖いってんなら仕方ない。」

幸大が言う。

「なに?」

「まぁ、所詮はこの程度ってやつか。」

「貴様!」

「なんだったら、お互い防具なし。

木刀で勝負するか?

普段は防具をつけてるから防具を外せば機動力もあがるし、木刀の方が竹刀よりも素早く振れる。


あんたにとって悪くない条件だよな?」


「ふっ。

私が貴様の挑発に乗ると思うか?」


「まだハンデが足りないか?

なら、さらには相手に一撃当てるだけってのはどうだ?

いつも決められた場所を正確に打ち込むんだからどこでも良いってことになりゃ楽だろ?」


「聞く耳持たん。」


「なら、

俺は一撃しか打たない。

ガードもしない。

どうだ?

俺が一振り。

しかも外したら俺の負け。


ま、この程度のハンデでもあんたには絶対に負けないけどな。」


「ふざけるな!」

渚が叫ぶ。

「よかろう。

貴様を叩き潰してくれよう!

そしてそのふざけた事を抜かした貴様の下を引きちぎってくれる!」


「おぉ、怖いな。」


「もうお昼休みは終わりだし、勝負は放課後にね?」

部長が言うと渚は足早に立ち去る。


「幸大君、ありがと。

渚も負けることを覚えないとね。」

「感謝されるいわれはないって。

俺が戦いたかっただけだ。」

幸大たちも教室に戻る。