一週間後


学園はあれから休みになったがやっと再開された。


「幸大さん、おはようございます。」

「おはよう、夕日。」

「おっす、幸大。

今日でプールが最後だよな…」



変わったことがまずは一つ。

幸大が夕日からちゃん付けをやめた。

「ちゃんがない方が呼びやすいな、やっぱり。」

「違和感がありましたから。」

夕日が言う。


「朝日、幸大、夕日。

おはよう！」

真知がやって来た。


「幸大君！」

「ヤッホー！」

皐と睦月もやって来た。


「おはよう。」


瑠璃も道の途中で待っていた。




キキーッ、

例の車が停まり、麗美と閖、なぜか渚が降りてきた。


「先ほど歩いていたのでご一緒しましたの。」

麗美が言う。

「やぁ、おはよう。」

渚が言う。

「幸大さん、おはようございます。

鞄を持ちましょうか？」

閖が言う。

「いや…いい。」

「でもアタッシュケースだけでも十分重そうですし…

鞄くらいは…」



閖は現在、麗美の家に居候。

閖の現在の家族にも一応連絡したが無関心に近かった。


「閖が一番俺への接し方が丁寧だな…」

幸大が言う。