学舎ハーレム

「後ろの君は?」

朝日に言う。

「あ、俺はコイツの付き添いで…」

「強い奴には興味あるんだっけ?

だったら私と勝負して勝ったら見学を許可するけど?」

「あんたは?」

「さぁね?

私が強いって有名な渚かもよ?」

「それはない。」

「…。

どうして?」

「渚先輩とやらは…アイツだろ?」

幸大は面を着けた一人の部員を指さす。


「…へぇ。

その根拠は?」

「何となく、アイツがこの中で一番強い気がする。」

「ま、正解。

私は剣道部部長よ。

勝負する?」

「ああ。」

「勝負はもちろん剣道で良いよね?」


「ああ。


だが、俺は防具はいらない。」

「…危険よ?」

「ハンデだよ。

俺は男だし。

それに、予備だとしても男が使った防具を使うのは抵抗があるだろ?

だから、竹刀だけでいい。

胴着もいらない。

制服で十分だ。」

「本人が良いって言うんだし、自己責任よ?」

「ああ。」



「皆、練習は一旦止めて。

今からこの男子と試合するから。」


部員はざわめきながらも端に整列して座る。



窓から覗くギャラリーも驚く。


部屋の真ん中には幸大と部長が竹刀を持って向き合い例をする。

「勝負は一本。

私は寸止めしないわよ?」

「ああ。

思いっきりやらなくて手加減されたとあっちゃあ俺もスッキリしないからな。

全力で良いぞ?」