「どうせ君のことだ…


最初から麗美と何か賭けをしてわざと負ける。


その筋書きさえあれば、賭けをする経緯は気にしていなかった、ということだろう?


君はかなり適当だからな。」

渚が言う。



「ということは…

なんだ…

全員俺の支配下にあったのか…」


幸大が言う。

「支配下って言い方は気に入らないわ。」

瑠璃が言う。

「じゃあ…愛の奴隷?」


「幸大…水のないプールに突き落としますわよ?」

麗美が言う。



「いや、冗談。」


プールはすでに水溜まり一センチないほどまでに水が減っていた。


ジャラッ、

チャポンッ、


幸大は銃の弾をプールに投げた。


「さて…

まぁ…麗美も俺のモノだとわかってスッキリしたところで…


閖、お前にも賭けをしてもらおうかな…」


「賭け?」


「ああ。


その代わり、勝っても負けても、お前は俺のモノだ。


良いな?

賭けをしてやるからお前は俺のモノになるんだ。」


「わ、私が勝ったら…助けてくれるんですか?」

「ああ。」


「ま、負けたら?」


「…命でももらおうか。」



「「え!?」」


全員が驚いた。