「あなた方はわかりますか?

食事が用意されず…

勝手に自分で用意して食べることを…


小さな部屋さえも与えられず…


鞄一つで授業道具も服も…


そして少しでも置きっぱなしだとすぐに捨てられるのも…」


「あ…昔、教科書を間違って捨ててしまったって言ってましたわ…」

麗美が言う。

「ハガキや郵便物も…

私宛てのモノは全て受け取り拒否の紙を貼り送り返され、

公共の郵便物は直ぐ様燃やされた…」


「…そんな、」

真知が言う。


「そして…

私への電話が来たとき…


『そんな人間は家にはいない』

と言われた子供の気持ちがあなたたちにわかるわけがない!!」



くうきが静まる。


「まだ子供でしたが…

復讐の元としては十分でした。


そして偶然にも私の父は厄介払い同然にアメリカの知り合いの所に私を送りました。」


「それで…その後ろにいる奴らとあったのね?」

瑠璃が言う。

「違います。

今時は携帯でインターネットは常識です。

彼らは海外で活動していた日本人犯罪集団です。

ネットで彼らが犯罪集団だと名乗った時は信じられませんでした。

でも彼らが掲示板で日時と犯罪の内容を言ったあと…

ワールドニュースで同じことが起きました。」