「4階の前に…そろそろかな…」

幸大が携帯を取り出す。


「もしもし、朝日、そっちは?」

『ばっちしだ!

いつでも来い!!』

「お前らは男子更衣室の秘密基地に入っておけ。」

『わかった。』

「こっちももう少ししたらそっちに行くから。」


『ああ。


あ、夕日がお前と話したいそうだ。』

「ああ。」


『幸大さん?』

「どうした?」


『その…頑張ってください。』

「ああ。

夕日も仕掛けをしてくれてありがとな。」


『あの…

私、頑張りました。


だから…もし、全部が成功したら皆さんにしたみたいにキスを…してくれますか?』


「な!?」

『い、嫌なら、

嫌なら…いいんです。』


「…はぁ。

思いっきりしてやるから覚悟しとけよ?」


『お、思いっきり…ですか…


はい、その…待ってます!!』


そう言って通話が終わった。




「さて、4階に行く前にもう一つやることがある。

理科室…

いや、家庭科室も三階だったよな?

家庭科室に行くぞ。」


幸大たちは家庭科室へ向かった。