そして…


「ここは譲れませんわ!!」

麗美が言う。

「あら、私に楯突く気?」

瑠璃が言う。

「私も譲れないよ!!」

皐が言う。

「皐、お姉ちゃんに譲りなさい!!」

睦月が言う。

「そもそも、召し使いの私が妥当ではないか?」

渚が言う。

「あの…私はこちら側を…」

夕日が言う。



「あのな…

仮眠しろって言ってんだろ!!」

幸大が突っ込む。

「でもよ、

争いの原因が幸大の両サイドだろ?

幸大が決めたら早くないか?」

朝日が言う。


「お前は余計なことを…」

幸大がぼやく。

「朝日はここね。」

真知は壁と自分の間の布団に朝日を招く。


「お、おう…

なんか緊張するな…」

朝日が言う。


「くそっ…

真知に朝日をとられたか…」

幸大が言う。

「君はもしかして壁と朝日の間で寝るという安全策をとろうとしたのか?」

渚が言う。

「いや、そんなわけは…」

「だったら、幸大が決めたら?」

瑠璃が言う。


「じ、ジャンケンだ。

こう言うのは昔から公平なジャンケンに決まってるんだ!!」



「幸大君が逃げたよ!?」

皐が言う。




結局…

左側から、


朝日、真知、皐、睦月、渚、麗美、幸大、夕日、瑠璃となった。