「あ、お前らに初デート記念に良いものをやろう。」

幸大が言う。

「え?」

「何々?」


「ほら。

こっちが睦月。

こっちが皐だ。」

小さな包みを渡す。

「開けていい?」

皐が言う。

「ああ。」




「あ!!

さっきのイヤリング!」

「私のはネックレス!」


「さっきの店でお前らに似合ってたからな。」

「良いの?

もらっても…」

睦月が言う。

「当たり前だ。」


「じゃあ…幸大君。

私たちからも!!」

皐が言う。

「え?」


ちゅっ。

皐が抱きつきキスをした。


「…ん。

ふっ…ん。」

「皐、長いよ!!」

睦月が言う。


「ぷはぁっ。」

皐が離れた。

「いきなり…」

「行くよ!」

「な!?


ん!?」


すぐに睦月が抱きつきキスをした。



「ん…、んむ…」


「お姉ちゃんも長いよ〜!」



「ぷはっ!」

睦月が離れた。

「ふぅ。

最近はやたらキスされるな…」

「皆、幸大君が好きだから。」

皐が言う。

「あ、でもね?

私たちだけじゃなくて皆も、誰かがしたからとか、誰かに負けたくないからって理由でキスしたんじゃないからね?


ただ、私たちがしたかったから…」

睦月が言う。

「なら…俺も、されたからじゃなくて、したいから。」


幸大は皐と睦月に短いキスをした。