学舎ハーレム

「四六の丁だ。」


幸大が言う。

「何!?

お前…意味をわかって言ってんのか!?」

「ああ。

指定した出目以外では俺は勝てない。


つまり、四六じゃない限り俺の負けだ。」


「……。

半だ!」



「いざ!」

スッ、


目隠しを開ける。

「な!?」

サイコロは4と6。


「四六の丁!」

仕切りが言う。


「どうして…出目がわかった!?」


「音と計算だ。

サイコロを振る前に仕切りがサイコロを見せる。

そこから地面に伏せてかき混ぜる。

そこまでにどのような音がしたか。


それでサイコロの転がり方を計算する。


それからサイコロの出目が確定した時の音が出目によって違う。

その二つから最も確立の高い出目を導いた。」

「んなことを人間が…」

周りの男たちが言う。

「よせ!


…最初にお前が賭けに参加しなかったのはそのためか?」

「ああ。」


「…俺の負けだ。」



「じゃあ…金は…」


「待ちやがれ!

イカサマに決まってやがる!!」

周りの男たちが騒ぐ。



「止さんか、見苦しい!!」


襖が開き、貫禄のある老人がやって来た。