「あんたら心が広いわね…。」

「そもそも甲崎姉妹以外は名目上は幸大のモノだからな。

幸大のことには一切文句は言えないだろう?」

渚が言う。

「ま、幸大なら二人にも借りを返さないまま逃げられたら困るから返すまでそばにいろとか言うわよ。」

瑠璃が言う。

「あの、根本的な話ですけど…

幸大さんならすぐに落ちると思いますよ?」

夕日が言う。

「え?」

真知が言う。

「この前の水着の時も理性が飛ぶくらいだったわね。」

瑠璃が言う。

「この前…

はぅっ!?」


麗美の顔が赤くなった。


「どうかしたの?」

皐が言う。

「な、何でもありませんわ!!」


「麗美、あんた…あのまま止めなくても良かったとか思ってるでしょ?」


「お、思ってませんわ!

ただ、止めなかったらあのあと…

〜〜〜〜〜っ!」


「麗美さん、顔が赤いですしそんなに制服を掴んで身動ぎ(みじろぎ)したら制服破けますよ?」


自分で自分を強く抱き締めていた。


「と、とにかくですわ!

幸大の目をもっと私たちに向けさせますの。」



「じゃあさ、どうせなら競争したら?

誰が一番幸大の目を惹けるか。」

「勝敗はどうするのよ?」

瑠璃が言う。

「じゃあ…幸大にキスされた人が勝ち…とか?」


ざわっ。

秘密基地の中は一瞬で闘志に包まれた。