「当事者って言っても過言じゃないもんね。」

睦月が言う。

「私の時なんか私と朝日の仲を認めてもらおうと思って幸大に頼ったし、そもそもこういう関係になるのも幸大たちに協力してもらったからだし…」

真知が言う。

「私がこの学園に通え…

あ、いや、とにかく私の時も幸大さんは私のために協力してくれましたから。」

夕日が言う。

「まぁ、俺の時はかなり無理矢理に俺が頼んだんだよな…」

朝日が言う。



「…なぁ、幸大。」

朝日が隅っこに呼ぶ。


「なんだよ?」

「瑠璃先輩の時は?

関係ないのに助けたじゃねぇか。」


「それが瑠璃だとは知らなかったしその時はあってないだろ?


それからな…

瑠璃の親は睦月の親父さんと、渚の親父さんの裏切りにあったんだぞ?

瑠璃は睦月の親父さんが社長だと思ってるけど…」


「ああ、社長代理であって社長はお前だったっけ…」

「経営は全て任せてるけどやっぱり、子供ながらに酷いと思って助けたんだよ…」

「じゃあ瑠璃先輩のは偶然か…」

「ああ。

だから今回のはノーカウント。

本人も知らないし。」




幸大と朝日が隅っこから戻ってくる。

「何の話?」

真知が言う。

「男同士の話だ。」

朝日が言う。

「まぁ、そんな感じだ。」

幸大が同意する。