学舎ハーレム

屋上



「こんな暑い日に屋上にいたら倒れるぞ?」

「…。

何か用ですの?」

麗美の目が虚ろだ。

「天王寺コンツェルン、倒産確実らしいな。」

幸大が言う。

「まだそうとは決まってませんわ!!

…!

…知ってますの?」

「まぁな。

ま、俺としては複雑な心情だ。」

「どういう意味ですの?」

「俺の持ってる会社には天王寺コンツェルンとはライバル関係にある会社が幾つかあるんだ。

リーク文書も多分その会社に送られてるだろうな。


つまり、経営者としては喜ばしい。


が、俺個人としては麗美のことだから喜べない。」

「…。

私はどうすれば良いかわかりませんの。

生まれてから裕福な生活しかしていませんもの。

普通の暮らしなどできるはずがありませんわ。


それどころか貧困を窮めた生活をしなければなりませんわ。」

「借金か?」

「約2兆。

もちろん概算ですわ。

増えることはあっても減りませんの。

お父様はまだ倒産したわけではないと頑張ってますの。

でも、経営のなんたるかをわかってない私にももう終わりなのはわかりますわ!」

「こういう場合はもっても一週間。

それまでになんとかできなきゃ倒産。

だから麗美の親父さんは一週間の内になんとかしようと頑張ってるんだろ?」