学舎ハーレム

秘密基地

「ふぅ、空き教室だから窓があって助かったぜ。」

朝日が言う。

「で、何をする気だ?」

渚が言う。

「少し待て。」

幸大はアタッシュケースを開けると小型マイクと小型スピーカーを取り出して携帯に繋げた。

「今から電話を掛けるから静かにな。」

幸大は電話をかけ始めた。


『もしもし。

幸大様、こんなお時間に御電話とは何かございましたか?』


「ああ。

少し調べてほしい。」

『はい、何なりと。』

「天王寺・グレイシア・麗美に関する情報で最も新しいもの。

それでいて、麗美が衝撃を受けるような情報があるか?」


『天王寺?

もしや天王寺コンツェルンの御息女ですか?』


「たぶんそうかも知れない。

…何かあるのか?」


『はい。

つい先ほどのことですが…

天王寺コンツェルンの倒産の危機とか…』

「何だと!?

そんなに経営が?」


『いえ…

実は幹部が大金を持ち逃げ致しました。』

「何!?

詳しく話せ!」


『はい。

幹部は自社の金庫に置いてあった現金、およそ80億を持ち逃げ。

しかも会社の口座からは約2000億円が引き出されております。

逃げた幹部の名前で。

その幹部は経理担当でして、会社の金庫を開けれるのは社長とその幹部のみのため虚偽の報告も容易いとか…』