「…水着か。」

真知が言う。


「真知のもめちゃめちゃ可愛いぞ!」

朝日が叫ぶ。

「な!?」

「こんだけの水着の女子の中でもお前が一番だぁー!」


朝日が抱きつこうとする。


「キャアッ!?」


ドボンッ、

二人ともプールに落ちる。


「…良いなぁ。」

皐が指をくわえて羨ましそうに眺める。


「ん?」

幸大と皐の眼があった瞬間。

皐が笑う。

そして…


「トリャー!」

皐の突進。

「とりゃあ。」

幸大は静かに言うと横に移動した。

「え…?」

ドボンッ、

「トリャー…ですわ!」


「な!?」


ドボンッ、

幸大は突進した麗美とともにプールに落ちる。


「プハァッ!?

麗美!!」


「私だってたまにはやりますわ!」


「麗美ちゃん、ナイス!」



「ところで…

なんか俺たちだけ浮いてるよな。」

朝日が言う。

「まぁ、俺たちは男子だからな。」

「それと、私たちも朝日や幸大と一緒だからね。」

真知が言う。



他の女子はプールサイドに設置された椅子に座ったり、プールに入って会話したり、普通に泳ぐ。

「まぁ、お嬢様ではしゃぐのは珍しいかも…」

皐が言う。

「他人の目なんか気にしてはいけませんわ。

周りに流されても良いことにはなりませんの。

渚先輩も似たようなことわ真知さんの時に言ってますわ。」

麗美が言う。