「お待たせ。」

皐が言う。

「もうすぐ授業が始まる…ぞ。」

幸大が言う。

「それよりもそこの既にダウンしてるのはなんですの?」

麗美がプールサイドに寝転ぶ朝日を指差す。


「あれは狂った馬鹿の成れの果てよ。」

真知が言う。


「幸大君、固まってどうしたの?」

皐が言う。


「いや…

二人ともの水着に見とれただけだ気にすんな。」


「ええっ!?

そんなさらりとスゴいこと言われちゃった!?」


「み、水着なんて学園指定で皆同じですわ!」


二人が言う。

「わかってないなぁ、麗美は。

皆同じ水着で本来なら個性のないモノを来てるのに皐と麗美の姿だけがキレイに見えるからお前らに見とれたんだって。」


「べた褒めされちゃった…」

皐が頬っぺたを両手で押さえる。

「ふ、ふん。

私は常に美しいですから当然ですわ!

それに私はオーダーメイドの水着の時の方がさらに輝いてますわ!」


「へぇ。

是非見たいな。」

「な!?

そんなのは易々と見せれるモノではありませんわ!」

「そうか…

見たかったのに残念だな…」


「そ、そのうちいつかは見れる機会がきっとありますわよ。」