翌日


妃学園

秘密基地


「取り合えず、俺たち二人の関係を認めてもらえて婚約もしました。」

「皆もありがとう。」


朝日と真知が言う。

「それはおめでたいですわ!」

麗美が言う。

「お兄ちゃん、真知さん、おめでとう!」

夕日が言う。

「なんかいいね〜。」

皐が言う。

「二人ともお似合いだよ。」

睦月が言う。

「でも、いったいどうやって?」

瑠璃が言う。

「取り合えず、君が何かをやったんだろう?


素直に言ったらどうかね?」

渚が言う。



「いつか、な。」




「ねぇ、お姉ちゃん。」

「ん?

どうしたの?」


「お父さんの悩みも解決してもらえないかな?」

皐が言う。


「どうかしたのか?」

「皐、ダメだよ。

幸大君を巻き込むわけにはいかないから。」


「はぁ〜、部長。

仲間なんだから頼ってくれよ。」

「実は…お父さんが最近誰かに脅迫されてるの。


金を出さないと家族を傷つけるって。」

皐が言う。


「私たちが何かを言ってもお父さんは

『心配ない

必ず何とかする

守るから』


その一点張りで…」


「そうか。

あのさ、今日の放課後に二人の父親に会いたいんだが…」

「うん、良いよ。


ね、お姉ちゃん?」

「うん。

幸大君が力になってくれたらこっちも助かるし。」