アダルトチルドレン

次の日 午後に起きて少し買い物をしてから喜代さんの美容室へ向かった。


へぇ、ここが喜代さんのお店かぁ

ドアがガラス貼りになっていて

しばらく外からお店の様子を覗いた

壁にはなんだかよくわからない絵画とかポスターが貼られていて、

鏡の前に並べられている黄色い椅子が真っ白な空間によく映えている

スタッフの若いお姉さんと喜代さんの二人でやっているこじんまりとした店だ

あ、ほんとに髪切ってる

ちゃんと仕事してるんだなぁ


外に私が立って見ているのに気付いたらしく、

喜代さんはニコッと笑ってドアを開けた

「いらっしゃ〜い」

「どぉも」

私はだるそうに軽く挨拶をした

「ちょっとそこに座って待ってて」

「はぁい」

ゆったりとしたソファに腰を掛けた