SATが黒スーツ軍団を連行し
静かになった、偽札工場
後に残されたのは……
「こ、怖かった……」
安心して完全に腰の抜けてしまった私と
「ナハハハー!!
今回も割とスムーズに進んだなっ!!」
「ふっふーん。オレの作ったフェイスマスクにボディスーツのおかげだろっ??」
「あら、そうかしら?
私の情報収集力のおかげだと思うけど??」
「No.No!!ボクの華麗な足さばきのおかげでショー??」
「まったく、どいつもこいつも。
作戦を立てた僕の手柄だとは誰も思わないんですか??」
いつものことだと言わんばかりに
能天気に笑いあう
神崎ブラザースの皆さま方。
――な、なんなのよ…、この落ち着き!!
さっきまで私、殺されそうだったんだよ!?
こんな危険な事件“非日常”でしょ!?
なんでそんな顔して笑えるのよーっ!!
にこやかで、和やかすぎる、4人の兄と姉を見て信じられないキモチの私。
そんな私のイタイ視線に気づく間もなく
「ま、ミューのせいで多少の作戦変更はあったけど……、任務は完全に遂行したよな。」
「Yes!クルセイドの資金源の撲滅に幹部のジークのオマケつき。BOSSも誉めてくれるでショー??」
「フフ。今回の出来は上々…だわね?」
神崎ブラザーズはしてやったりの笑顔でニシシと笑う。


