そう思ったのは私だけではないらしく、
「お前ら…何者だ。」
ジークはふらりと立ち上がりながら、忌々しそうに聖ちゃんのコトをギロリと睨む。
「言っただろ?
俺達はただの探偵だ。」
そう言って
聖ちゃんがニヤリと微笑むとジークはククッとバカにしたように微笑む。
「とぼけるのも大概にしろ、小僧。
お前らが取ったそのやり口に俺は見覚えがある。」
「あっそ。」
「それに…戦えばもっとわかる!!」
ジークがそう言った、瞬間
カレは近くにあった銃を拾い上げて、聖ちゃんに向かって思いっきり撃鉄を引いた。
「聖ちゃんっ!!!」
間一髪のところで弾は聖ちゃんをよけてくれたけれど…
「ツゥ……
いってー……。」
よけ切れなかった弾道が聖ちゃんの額に小さな傷を一つ作った。


