なんだかピリついた空気が
私のため息によって
あっという間に崩れていく。





なんだか気が抜けて
グダグダになってきた
私とクマ男たち





だけど……



「納得いったか??小娘。」




目の前にいる
この銀色の悪魔には
“油断”という言葉は
存在しないみたい。





ジークは表情一つ変えず
スーツの内側にある胸ポケットから
さっきしまった銃を取り出す。





今度はしゃがんだまんま
私の眉間に銃口を突きつけると




「Bye,小娘。
結構好みだったが我々の秘密を知ったからには生かしておくことは出来ん。」




今度こそ決意を込めて
撃鉄に手をかける。





「あんまり痛くしないでよね。
殺るなら一瞬で天国に送ってよ??」





ハァ~、とため息を吐きながら
銀色の悪魔に最後の願いを託すと





「ふっ。
そういう気の強さ、カナリ好みだったが残念だ。」





そう言って悪魔がフッと笑って
あ~、私しぬんだなぁ、と
死を覚悟したその瞬間。






「は~~~い!!
今の会話いただきました~~!!」






私を取り囲んでいた黒スーツ男の一人が、ポケットの中からボイスレコーダーと見られる物体を取り出して。





ニシシと笑いながらジークに突きつける。