確かに…



風船が飛び交って
ファンタジーな音楽が鳴り響く
あのコドモのための夢の楽園。




そのアトラクションの裏側に
こんな闇の工場があるだなんて
誰も思いもしないわよねぇ……





「アンタって…悪知恵働くのね…」




こういうあくどい商売も
あくどい家業も
全く理解できないし
理解しようとも思わないけど




こういうお商売の人って
悪知恵だけはクルックル働くんだなぁ。





その知恵を
世のため・人のために使えば
すっごく住みやすい国になるだろうに……
まったく世の中うまくいかないなぁ。





私は残念なキモチを多大に抱えながら
世の中の無常を感じてフゥ~と
思いっきりため息をつくと





「オマエ…
ジークさんを目の前に、
よくそんなため息つけるな。」





私を床に制圧している
クマ男が
感心したように呟いた。