大体、なーんでこんなところに
こんなモノ作ったのよ!!



遊園地ってコドモにとっては
夢の楽園でしょ!?




そんなドリーミーな場所に
なんでこんな悪魔を
置いたりするのよ!!!





イラッとしながら
問いかけると





「小娘。
やっぱりオマエは面白いな。」





銀色の冷たい目をした悪魔は
そう言ってクククと笑う。






「いいでしょ!?
最後なんだからそれくらい
教えなさいよ!!
もったいぶるなんて
男らしくないわよ!!」






キィィーと怒りながら
啖呵(タンカ)をきると






「フッ…
木を隠すためには森に隠すのが
一番ってことだ。」






そう言ってジークは
ナイフみたいな目をして
私をジッと見つめる。







「遊園地にこんな場所があるなんて普通のヤツは思いもしない。郊外に印刷工場なんて作ったら目に付いて仕方ない。
そう思わないか??小娘。」






キラキラと輝く銀の髪

すらっとした手足に

サングラスの奥に見え隠れする
ゾッとするほど冷たい瞳





まさに悪魔






ジークと言う名の悪魔は私のアゴを
人差し指でクイッとあげると
今までで一番冷たく
攻撃的な瞳をして
私にこう言いきった。








「ココなら多少の音はシューティング・エイリアンの効果音としてごまかせる。悲鳴に嬌声が音までかき消してくれる上に、こんなところに偽札工場があるだなんて誰も考えもしなければ想像もしない。
それなら偽札工場を作るのにこれほどまでにうってつけの場所は、ココ意外にあるまい??



それが…理由だ。」