聖ちゃんがオトコフェロモンを垂れ流しながら、妹を真剣に口説こうとしていると



「安心しろ、ミュー。
お前のことは兄ちゃんが絶対に幸せにしてやるからな。たとえ半分は血の繋がらない兄弟だろうと関係ね……え…っっ!!??
って、イテーーーーーーっ!!!!!」


「バカは一回死んできな、聖哉!!」






お母さんが――……
聖ちゃんの脳天めがけて、思いっきり拳骨を落とした。







「ババァ!!てめぇ、俺を殺す気かぁっ!!」

「フン。
こんな攻撃で死ぬ男を産んだ覚えはさらさらないね。」

「普通はなぁ!!出血してる脳天をグーでパンチなんてしたら気ィ失うぞ!!」

「そんなヤワな育て方はしてないだろ??聖哉。あんたからタフさを取ったら何が残るんだい。
馬鹿なこと言ってないでさっさとメシ食って仕事してきな!!」




ギラギラと火花を散らしながら、ギィッとにらみ合う二人。




ほんとに……
朝から最高潮にウルサイ……。