神崎探偵事務所へようこそ!!

そして、足を踏み入れた薄暗い部屋の中。



どよーーん、としたBGMをバックに足を進める私たち二人。




「怖い?大丈夫?神崎さん。」




レーザー銃を装備しながら怖々と足を進める私に、優しく気遣ってくれる駿くん。




――くぅぅ……!!なんて優しいの!!




この優しさに答えなきゃ、私は女じゃない!!




だって陸ちゃんも言ってたもん。


『一緒にゲームしてても相手が激弱だとマジでやる気なくして見損なう』


……って。




ここは勝負よ!!
オンナをみせるのよ!!美優!!




優しい優しい駿くんの気遣いにグッときて



「こ、怖いけど……頑張る!!」



小さく右手でガッツポーズを作ると



「うん、でも無理しないでね。
いざというときにはいつでも俺を頼っていいからね。」



何故か安心したように
駿くんはニッコリと微笑んだ。





――い、いい感じじゃない!?コレ!!




ついに……!
ついに……!!


お兄ちゃん以外の男の子とラブい雰囲気に……っ!!!




ジーーーーーン。




今までに感じたことのない充足感を感じながら駿くんとアトラクションの奥へと足を進めていくと



「ウガガガガー!!」


「ぎゃああああああー!!!」




突然、後ろからエイリアンの大軍が現れた。