神崎探偵事務所へようこそ!!



その笑顔に勇気付けられて


「うん、頼りにしてるね!」


とガッツポーズを作った、私。





順番が回ってきて、受付のお姉さんに
レーザーガンを貰うと


「怖くなったら脱出口がありますから。
遠慮なく出てきてくださいね。」


お姉さんは私に向かって
ニッコリと微笑む。





その言葉を聞いて
更に不安になる、私。






サァーっと青ざめながら駿くんの顔を見ると



「大丈夫!俺怖いの平気だから!」



そう言って
私の手をギュウっと握ってくれた。





うん……そうだよね。
こうして守ってくれる人がいるなら大丈夫。




駿くんの手からこぼれる、かすかな勇気にほっこりしながら



「じゃあ……バックは任せて!!
一匹残らず倒してみせるから駿くんは前方射撃、頼むねっ!」




うん、そうだ。
総ちゃんもシューティングゲームしてるとき言ってたもん。



『自分の背中を預けられる女性にはグッときますね』




って!!!



だから……コレはチャンス!!
ここでバックをしっかり守れたら、女力アップだよねっ!!



「後方支援は任せて!
迷惑かけないように頑張るね!!」




そういってニッコリと微笑むと
駿くんは



「う、うん……
ありがとう……」




何故か駿くんは困ったようなドン引きしたような、複雑そうな顔をしたままニッコリと微笑んだ。