うーーーん。
気は進まないけど…
駿くんが教えてくれるなら、
いいかなぁ。
そう思った私が
「ほんとにいい??
私、お兄ちゃんとやっても
いっつも負けちゃうんだけど…」
と呟くと
「平気だよ!
俺、大得意だから教えてあげる!!」
自信満々に胸を叩く、駿くん。
――むむ!
苦手なシューティングを
男の子に教えてもらうって…
なんかラブくない??
ラブラブな感じじゃない??
『きゃぁっ!』
『もう、大丈夫?神崎さん。
こうやるんだよ??』
むふ~~~~っ。
いいっ!!
イイ~~~っ!!
そんな妄想がいたくお気に召して
「よし!じゃぁ、行こう!!」
彼の腕をグイッと引っ張って
シューティングアトラクション目指して
歩き始めると
「た、助かった……!!!!」
駿くんは小さく何かを呟いた。


